配管スペース(パイプスペース)や ダストシュートの床面積のイメージ画像

配管スペースというのは、給排水管や、電気配線、
ガス配管などの配管スペースのことで、
パイプスペース(建築図面上ではPS)とも呼ばれるスペースのことです。

配管スペース(パイプスペース:PS)やダストシュート(筒状のごみ捨て装置)は、
2階建て以上の場合には吹き抜けになっていることが多く、
床が無いので床面積に入れるのかどうか迷うことがあります。

しかし、配管スペースが建物の外壁よりも内側にあるのか、
それとも外壁よりも半分以上外に出ているのかどうかによって、
登記上、各階の床面積に入れるのかどうかを判断することになります。

それぞれの場合を図でご説明致します。

配管スペースやダストシュートが建物外壁の内側にある場合

下図の□は建物の外壁で、灰色部分が登記上の床面積に入れる部分です。

配管スペース(パイプスペース)やダストシュートが建物外壁の内側にある場合の例図1

配管スペース(パイプスペース)やダストシュートが建物外壁の内側にある場合の例図2

上図のように、配管スペースやダストシュートが建物外壁の内側にある場合は、
各階の床面積に入れます。

そのため、建物表題登記の各階平面図と建物図面の例としては、
次のような図面になります。


平屋建ての場合

配管スペースやダストシュートが建物外壁の内側にある場合の各階平面図及び建物図面の記載例
(配管スペース等が建物外壁の内側にある場合の各階平面図及び建物図面の記載例)

上図のように、各階平面図や建物図面に配管スペースのことは記載する必要はありません。


2階や3階建てで各階が同じ形状の場合

各階が同じ形状で、配管スペース(パイプスペース)やダストシュートが建物の外壁線よりも内側にある場合の各階平面図の例
(各階が同形状で、配管スペースが建物外壁の内側にある場合の各階平面図の例)

上図のように、1階・2階・3階の各階平面図に、
配管スペースのことは記載する必要はありません。


3階建て部分だけ建物形状が異なる(床面積に入れる範囲が異なる)場合

3階だけ建物形状が異なり、配管スペース(パイプスペース)やダストシュートが建物の外壁線よりも内側にある場合の各階平面図の例
(3階の形が異なり、配管スペースが建物の内側にある場合の各階平面図の例)

同じく、1階・2階・3階の各階平面図に、
配管スペースのことは記載する必要はありません。

2階や3階の形状が1階の形状と異なる場合には、
1階の形状を点線で書いて1階の位置を示す必要があります。

そして、各階平面図で記載すべき内容は、縮尺、各階の別、
各階の平面の形状と各辺長、1階の位置、求積方法と床面積、
附属建物があるときは主である建物か附属建物かどうかと符号と定められています。

不動産登記規則 第八十三条 各階平面図には、縮尺、各階の別、各階の平面の形状、一階の位置、各階ごとの建物の周囲の長さ、床面積及びその求積方法並びに附属建物があるときは主である建物又は附属建物の別及び附属建物の符号を記録しなければならない。

引用元:“e-Gov法令検索”. 電子政府の総合窓口e-Gov(イーガブ).最終更新2020年3月30日.
https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=417M60000010018#691

建物図面で記載すべき内容は、敷地の形状と建物の1階の位置と形状、
方位、縮尺、敷地の地番と隣接地の地番、境界線から建物までの距離3か所、
附属建物があれば主である建物又は附属建物の別と符号です。

不動産登記規則第八十二条 建物図面は、建物の敷地並びにその一階(区分建物にあっては、その地上の最低階)の位置及び形状を明確にするものでなければならない。2 建物図面には、方位、縮尺、敷地の地番及びその形状、隣接地の地番並びに附属建物があるときは主である建物又は附属建物の別及び附属建物の符号を記録しなければならない。

引用元:“e-Gov法令検索”. 電子政府の総合窓口e-Gov(イーガブ).最終更新2020年3月30日.
https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=417M60000010018#691

そのため、配管スペース(パイプスペース:PS)やダストシュート部分については、
各階平面図にも建物図面にも特にその旨を記載する必要はありません。

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配管スペースやダストシュートが外壁の内側に半分以上ある場合

下図の□は建物の外壁で、灰色部分が登記上の床面積に入れる部分です。

配管スペースやダストシュートが建物外壁の内側に約半分以上ある場合、
各階の床面積に入れます。

そのため、建物表題登記の各階平面図と建物図面の例としては、
次のような図面になります。

配管スペースやダストシュートが外壁の内側に半分以上ある場合の各階平面図及び建物図面の記載例
(配管スペースが外壁の内側に半分以上ある場合の各階平面図及び建物図面の記載例)

各階平面図及び建物図面上には、外壁から出ている配管スペース
(パイプスペース)部分の形状と辺長の記載のみで、
その部分が配管スペースであることなどは記載する必要がありません。

配管スペースやダストシュートが外壁の外側に半分以上ある場合

下図の□は建物の外壁で、灰色部分が登記上の床面積に入れる部分です。

配管スペースやダストシュートが建物外壁の外側に半分以上ある場合、
その部分は各階の床面積には入れません。

そのため、建物表題登記の各階平面図と建物図面の例としては、
次のような図面になります。


配管スペースやダストシュートが外壁の外側に半分以上ある場合

(配管スペース等が外壁の外側に半分以上ある場合の各階平面図と建物図面の例)

配管スペースやダストシュートが外壁の外側にすべてある場合

(配管スペース等が外壁の外側にすべてある場合の各階平面図と建物図面の例)

まとめ

各階平面図及び建物図面を作成する場合には、
まず最初に、どの部分が登記上の床面積に入って、
どの部分が登記上の床面積に入らないのかを正確に判断する必要があります。

そして、建物の中に配管スペースやダストシュートがある場合には、
床の有り無しに関わらず、その部分は各階の登記上の床面積に入れます。

ただし、配管スペース(パイプスペース:PS)やダストシュートが、
建物の外壁の外側に完全に出ている場合や、
建物の外壁の外側に半分以上出ている場合には各階の床面積には入れません。

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